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第2回陸前高田フォーラム at machida ~それぞれの思いがつながる、被災地復興支援を考える~

7月 5, 2011 カテゴリー:フォーラムの開催

日時:6月26日(日)
時間:午後1時30分~午後4時30分
場所:東京都立町田高等学校 視聴覚教室
主催:NPO法人陸前高田市支援連絡協議会 Aid TAKATA
共催:鶴の羽の会、まちだから元気を!プロジェクト

第二回陸前高田フォーラムの報告です!(Fri.07.01.2011)

【近衛はな レポート】

フォーラムは、陸前高田市の戸羽市長が28歳までを過ごした東京都町田市、母校の町田高校で行われ、300名以上の関係者が出席しました。
震災前と後の陸前高田の様子をうつしたVTRの後、市長のご挨拶、町田市の支援団体とAID TAKATAの活動報告、そして参加者交流ワークショップが行われました。
会場では高田の物産を販売するコーナーも設けられました。
フォーラムの詳しい内容(ustreamの動画)はこちら→ (Click!)
市長の声、ぜひ聞いてください(約20分/min02~22くらい)
陸前高田市では、1520名のご遺体(身元確認は1200名)が見つかり、依然600名弱が行方不明となっています。
市役所も295名の職員のうち68名が死亡または行方不明となりました。
生き残った職員の多くも家族を亡くし、家を流されています。
市長ご自身も奥さまを亡くされました。
「今、なぜがんばれるのか、それは職員のがんばりがあるから」
3月11日、もう波が迫っているときになって、お年寄りを助けようと波へむかって行き、戻ってこなかった若い職員が大勢いたそうです。
市長の目の前で流された職員もいました。
「被災者は24時間被災者です」
被災者は人前では気丈にふるまっているけれど、夜になると皆泣いている。
いつもはポーカーフェイスの市長が、涙で喉をつまらせました。
11日の夜、避難所に辿り着いた方は、生きていてよかったというところからはじまり…けれども、時が経つにつれ生きていくのも地獄だと言います。
仕事がない。
住処がない。
仮設住宅に住めるのも基本的には二年。
これからどうやって生きていったらいいのか、取り残されたような不安と孤独感に苛まれています。
「こういう状況でなによりも有り難いのは、日本中が応援してくれる、その気持ち」
国の柔軟性を欠いた規則、縦割り構造、時節をわきまえぬ政局の椅子とりゲームには、憤りを感じています。
本当にやる気があるのかと、怒鳴りたくなる。
「中央と東北、実際の距離以上に、その考え方の距離は遠い」
戸羽市長は、任期がはじまってから僅か一ヶ月で震災となり、復興の任を担うことになりました。
そのことを「宿命」と思っていらっしゃるそうです。
亡くなられた方の思いに応えるためにも、今世界中から注目されている陸前高田が、10年後、あるいは20年後素晴らしい復興を遂げ、日本ってすごい、日本人ってすごい、そう思ってもらえるように、頑張っていく、そう決意を述べられました。
陸前高田の闘いははじまったばかりです。
「被災地は何よりも、みなさんの心を求めている、どうかそのことを忘れないでほしい」
それが、市長からのメッセージでした。
*******
ほんとうに、息の長い支援が必要なのです。
継続する「思い」が大事なのです。
3月11日からしばらくの間は、メディアは震災の報道で一色でした。
日本中が東北のことを考え、涙を流しました。
今、状況はだいぶ変わってきています。
人は、忘れなければ生きてゆけない、それは事実で、人々の気持ちが変化していくのは仕方のないことかもしれません。
けれど、被災された方の不安はあの震災の日から積もり、孤独感はあの時よりも重く心にのしかかっているかもしれない…
私たちはそのことに改めて思いをいたさなくてはならないと思いました。
人の身に起こっていることを、自分の身に起こっていることのように感じる、
それって実際にはほとんど不可能に近いくらい難しいことだと思う。
でも意識的に、想像してみることはできます。
想像力があるから、やっぱり人間は人間なのだし、それが思いやりの源だと思う。
被災地は哀しんでいる、けれどもそこから立ち上がるエネルギーにも溢れています。
東北を思うことは、日本人のメンタルを変え、この国が変わるチャンスでもあると私は思っています。
小さなことしかできないけれど、でもやっぱり続けていきたいです。

【写真をクリックすると拡大されます。】
スライドショー 「鶴の羽の会」会長 上野静栄 氏
スライドショー 「鶴の羽の会」会長 上野静栄 氏
戸羽 太 市長 挨拶
戸羽 太 市長 挨拶

支援団体活動報告

【写真をクリックすると拡大されます。】
SaveTAKATA 代表 佐々木 氏 桜美林大学 水嶋 氏
SaveTAKATA 代表 佐々木 氏 桜美林大学 秀島 氏
ライオンズクラブ まちプロから
ライオンズクラブ まちプロから
まちプロから 町田市長 石阪 丈一 氏
まちプロから 町田市長 石阪 丈一 氏
AidTAKATA 代表 村上 清 第2部ワークショップの模様
AidTAKATA 代表 村上 清 第2部ワークショップの模様

第2回陸前高田フォーラム at machida

6月 29, 2011 カテゴリー:フォーラムの開催

    第2回陸前高田フォーラム at machida
~それぞれの思いがつながる、被災地復興支援を考える~
6月26日(日)第2回目の開催となります、陸前高田フォーラムが、戸羽市長の出身校でもある町田高校にて開催されました。
市長の同窓生による鶴の羽の会の皆様が是非とも戸羽市長を助けたい、ひいては陸前高田市を支援したいという思いから、町田高校での開催という運びとなりました。
また、同様に陸前高田へのご支援にご賛同いただけました、まちだから元気を!プロジェクトの皆様にも多大なるご尽力を賜り、ありがとうございました。
町田の皆様方のご協力により、無事フォーラムが終了いたしましたこと、この場を借りまして御礼申し上げます。
開催の模様はただ今準備中に付き、今暫くお待ちください。
主催:NPO法人陸前高田市支援連絡協議会 Aid TAKATA
共催:鶴の羽の会、まちだから元気を!プロジェクト

第2回陸前高田フォーラム at machida

6月 18, 2011 カテゴリー:フォーラムの開催

戸羽市長の出身校である都立町田高等学校で開催いたします。
陸前高田出身者や町田で被災地支援をしている市民、同窓生も参加してこれからの復興支援を継続的におこなうための機会としていきます。
多くの方のご参加をお待ちしております。
    第2回陸前高田フォーラム at machida
~それぞれの思いがつながる、被災地復興支援を考える~
日時:6月26日(日)
時間:午後1時30分~午後4時30分
場所:東京都立町田高等学校 視聴覚教室
主催:NPO法人陸前高田市支援連絡協議会 Aid TAKATA
共催:鶴の羽の会、まちだから元気を!プロジェクト
プログラム内容
第1部
1)オープニングスライドショー(震災前の陸前高田市と震災後の対比)
2)戸羽太陸前高田市長基調報告
3)町田市内からの支援活動報告
第2部
4)参加者交流ワークショップ
尚、駐車場はございません。お車でおいでになる場合は近くの有料駐車場にお願いします。
フォーラムのお問合せにつきましては、AidTAKATAへ直接お問い合わせください。
町田高校へは連絡しないようにお願いします。

地図はこちら
(町田高校への地図です。
ホームページに記載してある町田高校の電話にはおかけにならないようにお願いします。)

【視聴覚室には正面玄関からお入りください。】

第1回Aid TAKATA陸前高田フォーラム開催

5月 31, 2011 カテゴリー:2011年(アーカイブ) フォーラムの開催 活動履歴

近衛はなレポート

日時:4月16日(日)10:00~12:00
場所:豊島区民センター
岩手県の陸前高田市を応援するフォーラムに参加しました。
印象的だったこと、ピックアップして報告します。

第1回 Aid TAKATA 陸前高田フォーラム
「NPO法人陸前高田市支援連絡協議会 Aid TAKATA」は、首都圏在住の出身者が中心となり、陸前高田への緊急援助、そして復旧復興へむけた支援の枠組みとして設立されました。
代表は国連難民高等弁務官事務所の
元人事研修部長、村上清さん。
陸前高田のご出身です。

≪目次≫

広報担当:近衛はな

【プロフィール】女優・脚本家
1999年度 学業奨励奨学生 外務省によりロシアに研修派遣CSP国際会議に参加。国連大学での職歴あり。
2002年 パリ パトリック学院に留学。
2003年 NHK教育テレビ「高校講座・理科総合」レポーターとして芸能界デビュー。
2005年~2007年 NISA通信(原子力安全・保安院)のレポーターとして活躍。
2005年 「探偵事務所5」主演で女優デビュー。
2008年 「明日への遺言」に出演。
2010年 「獄(ひとや)に咲く花」で主演。
2009年 NHKドラマスペシャル「白洲次郎」で脚本家デビュー。
2010年 NHKドラマ「続・遠野物語」脚本執筆。
村上 清 代表挨拶
陸前高田市出身者および関係者は、惨状を見て言葉にならない思いと、自分たちの手でいち早く何とかしたいとの思いで、ある人は一人で物資を持って、また他の方は、グループを作って高田入りをし、様々な形で地元の親兄弟、親戚、そして地域の住民の皆さんを助けたいとの思いで、行動をとってきました。
在京陸前高田人会やSaveTakataの皆さんはじめ、多くの関係者の皆さんの
村上 清 代表挨拶
共通の思いは、陸前高田の緊急援助から、復旧、そして復興へと向かっています。
そこで各関係者、ボランティアグループ、募金等の協力団体、復興推進する協力団体と共に、陸前高田市とその市民を大きく支援するための枠組み(プラットフォーム)として、「NPO法人陸前高田市支援連絡協議会 Aid TAKATA」を設立しました。
今後、陸前高田出身の各グループの他に、支援してくださる団体、国内外NGO, 政府関係者、マスコミ各社、この趣旨に賛同してくださる個々人の皆様と連携を緊密にとりながら、陸前高田市長戸羽太氏や地元代表の方々と相談し、支援アクションプログラムを作成し、皆様方のご協力の頂戴しながら進めて行きたいと考えております。

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戸羽 太 市長挨拶
行方のわからないご家族を探していらっしゃる方の多いなか、まだ現地では「復興」という声を出すことが憚られるのが現状。
財政状況はきびしく、新しい町づくりのヴィジョンが見いだせない。
国には、可能な支援の内容をいち早く具体的に呈示してもらいたい。
市民が安心して住める町をつくりには、ながい時間がかかる。全力で情報を発信していくので、どうか陸前高田を忘れないでほしい、末永く見守ってほしい。

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その他関係者のスピーチ

震災直後に発足した支援グループ、SAVE TAKATA(代表、佐々木氏)
今後は、物資の輸送だけでなく、ITをつかった現地情報の整理や、雇用の創出につとめていく。
復興イベントとして、9月10日に、けんか七夕太鼓とチャリティ・ゴスペルを予定。
今後は、FUJI ROCKのような、野外音楽イベントを企画していく。

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学生の救済、支援活動について(黄川田純也弁護士)
惨状を見るに、このままでは、市の人口は激減し、廃墟になってしまうのではないかと危惧している。
復興のバトンをしっかり次世代につなぐため、若い世代の教育を支援して、彼らが将来的にふるさとへ寄与するサイクルをつくっていきたい。

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ふんばれ東日本プロジェクト (西條剛央氏)
「ふんばれ東日本プロジェクト」では、行政を通さずに、個人や企業を直接現地のニーズと繋げる方法を模索している。
具体的には、避難所の個人とつながって正確な情報を得ること、電話やTwitterをつかってどこの避難所で何が足りないのかをタイムリーに把握すること、Amazonのウィッシュリストを利用し、寄付や援助が無駄なく、それを欲している人のもとへ届くシステムを構築すること等を行っている。
折角ボランティアに来た人が、泊まる場所がないので数日で帰ってしまうというのも問題だ。
仮設住宅以前の仮設(テント村など)を早急につくるべき。
家族を亡くした人、行方不明者を探している人の傷は深い。
家をなくし、すべてを失っている人もある。
このような状況下では、今後、被災地で多くの自殺者がでるという最悪の事態も起こりうる。
地震はとめられないが、そういった人災はとめなければならない。

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情報の整理などについて
(参議院議員猪口邦子氏、衆議院議員遠山清彦氏等からの意見)
震災後、国の会議や対策委員会が乱立し、なにか問題を解決したいと思ったとき、どこへ話をもっていけばいいのか解らないという困った状況が起きている。
国の対応の在り方を明確にし、アクセスしやすいように一元化すべき。
 一方、被災地の側にも、国、県、市のそれぞれから人が派遣されているような復興事務所をつくるのが望ましい。
対応を一元化することにより、復興プロセスの効率化がはかれる。
参議院議員猪口邦子氏より、陸前高田の応援チーム「Friends of TAKATA」設立の提言がありました。

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最後に「緊急宣言」を採択してフォーラムは終了。

フォーラムでは、様々な視点、レベルからの支援策が語られました。
どうすれば情報に振り回されない内実のある支援ができるのか、私自身もヒントが得られました。
有意義な会でした。
内容は、USTREAMで視聴できます>(Click!)
私が紹介しているのはごく一部なので、ぜひご覧になってみてください。
陸前高田のことが中心ですが、その他の被災地域への支援策としても参考になると思います。
息のながい、長期的なサポートが必要です。
できること、みんなで少しずつ、していきましょう!!