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第1回Aid TAKATA陸前高田フォーラム開催

5月 31, 2011 カテゴリー:2011年(アーカイブ) フォーラムの開催 活動履歴

近衛はなレポート

日時:4月16日(日)10:00~12:00
場所:豊島区民センター
岩手県の陸前高田市を応援するフォーラムに参加しました。
印象的だったこと、ピックアップして報告します。

第1回 Aid TAKATA 陸前高田フォーラム
「NPO法人陸前高田市支援連絡協議会 Aid TAKATA」は、首都圏在住の出身者が中心となり、陸前高田への緊急援助、そして復旧復興へむけた支援の枠組みとして設立されました。
代表は国連難民高等弁務官事務所の
元人事研修部長、村上清さん。
陸前高田のご出身です。

≪目次≫

広報担当:近衛はな

【プロフィール】女優・脚本家
1999年度 学業奨励奨学生 外務省によりロシアに研修派遣CSP国際会議に参加。国連大学での職歴あり。
2002年 パリ パトリック学院に留学。
2003年 NHK教育テレビ「高校講座・理科総合」レポーターとして芸能界デビュー。
2005年~2007年 NISA通信(原子力安全・保安院)のレポーターとして活躍。
2005年 「探偵事務所5」主演で女優デビュー。
2008年 「明日への遺言」に出演。
2010年 「獄(ひとや)に咲く花」で主演。
2009年 NHKドラマスペシャル「白洲次郎」で脚本家デビュー。
2010年 NHKドラマ「続・遠野物語」脚本執筆。
村上 清 代表挨拶
陸前高田市出身者および関係者は、惨状を見て言葉にならない思いと、自分たちの手でいち早く何とかしたいとの思いで、ある人は一人で物資を持って、また他の方は、グループを作って高田入りをし、様々な形で地元の親兄弟、親戚、そして地域の住民の皆さんを助けたいとの思いで、行動をとってきました。
在京陸前高田人会やSaveTakataの皆さんはじめ、多くの関係者の皆さんの
村上 清 代表挨拶
共通の思いは、陸前高田の緊急援助から、復旧、そして復興へと向かっています。
そこで各関係者、ボランティアグループ、募金等の協力団体、復興推進する協力団体と共に、陸前高田市とその市民を大きく支援するための枠組み(プラットフォーム)として、「NPO法人陸前高田市支援連絡協議会 Aid TAKATA」を設立しました。
今後、陸前高田出身の各グループの他に、支援してくださる団体、国内外NGO, 政府関係者、マスコミ各社、この趣旨に賛同してくださる個々人の皆様と連携を緊密にとりながら、陸前高田市長戸羽太氏や地元代表の方々と相談し、支援アクションプログラムを作成し、皆様方のご協力の頂戴しながら進めて行きたいと考えております。

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戸羽 太 市長挨拶
行方のわからないご家族を探していらっしゃる方の多いなか、まだ現地では「復興」という声を出すことが憚られるのが現状。
財政状況はきびしく、新しい町づくりのヴィジョンが見いだせない。
国には、可能な支援の内容をいち早く具体的に呈示してもらいたい。
市民が安心して住める町をつくりには、ながい時間がかかる。全力で情報を発信していくので、どうか陸前高田を忘れないでほしい、末永く見守ってほしい。

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その他関係者のスピーチ

震災直後に発足した支援グループ、SAVE TAKATA(代表、佐々木氏)
今後は、物資の輸送だけでなく、ITをつかった現地情報の整理や、雇用の創出につとめていく。
復興イベントとして、9月10日に、けんか七夕太鼓とチャリティ・ゴスペルを予定。
今後は、FUJI ROCKのような、野外音楽イベントを企画していく。

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学生の救済、支援活動について(黄川田純也弁護士)
惨状を見るに、このままでは、市の人口は激減し、廃墟になってしまうのではないかと危惧している。
復興のバトンをしっかり次世代につなぐため、若い世代の教育を支援して、彼らが将来的にふるさとへ寄与するサイクルをつくっていきたい。

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ふんばれ東日本プロジェクト (西條剛央氏)
「ふんばれ東日本プロジェクト」では、行政を通さずに、個人や企業を直接現地のニーズと繋げる方法を模索している。
具体的には、避難所の個人とつながって正確な情報を得ること、電話やTwitterをつかってどこの避難所で何が足りないのかをタイムリーに把握すること、Amazonのウィッシュリストを利用し、寄付や援助が無駄なく、それを欲している人のもとへ届くシステムを構築すること等を行っている。
折角ボランティアに来た人が、泊まる場所がないので数日で帰ってしまうというのも問題だ。
仮設住宅以前の仮設(テント村など)を早急につくるべき。
家族を亡くした人、行方不明者を探している人の傷は深い。
家をなくし、すべてを失っている人もある。
このような状況下では、今後、被災地で多くの自殺者がでるという最悪の事態も起こりうる。
地震はとめられないが、そういった人災はとめなければならない。

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情報の整理などについて
(参議院議員猪口邦子氏、衆議院議員遠山清彦氏等からの意見)
震災後、国の会議や対策委員会が乱立し、なにか問題を解決したいと思ったとき、どこへ話をもっていけばいいのか解らないという困った状況が起きている。
国の対応の在り方を明確にし、アクセスしやすいように一元化すべき。
 一方、被災地の側にも、国、県、市のそれぞれから人が派遣されているような復興事務所をつくるのが望ましい。
対応を一元化することにより、復興プロセスの効率化がはかれる。
参議院議員猪口邦子氏より、陸前高田の応援チーム「Friends of TAKATA」設立の提言がありました。

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最後に「緊急宣言」を採択してフォーラムは終了。

フォーラムでは、様々な視点、レベルからの支援策が語られました。
どうすれば情報に振り回されない内実のある支援ができるのか、私自身もヒントが得られました。
有意義な会でした。
内容は、USTREAMで視聴できます>(Click!)
私が紹介しているのはごく一部なので、ぜひご覧になってみてください。
陸前高田のことが中心ですが、その他の被災地域への支援策としても参考になると思います。
息のながい、長期的なサポートが必要です。
できること、みんなで少しずつ、していきましょう!!